父は外国人で、日本語はカタコト。
何かを教えるときも言葉より先に手が動くタイプだった。
最初だけジェスチャーと手取り足取りでなんとなくのやり方を見せて、あとは「やってみろ」。
見放されているわけではなく、ちゃんと最後まで見ている。ただ黙って見ている。
うまくいくとニヤッとして、危なそうな時はちょっと心配そうな顔になる。それだけ。
「電気はなぜ光るのか」が気になって、父のやっていたことを真似してみたら、軽く感電した。
痛かったし驚いたけど、父は慌てるどころか、いつも通り静かに見ていた。
あの顔を見て、これはもしかして死ぬこともあるんだな、と子どもながらに悟った記憶がある。
正しいやり方を教わったことは、たぶんあまりない。
代わりに、こうやってもああやってもできるんだという学び方が、いつの間にか身についていた。

AngleLabでも、最初に正解を教えることはしない。
試して、たまにちょっと感電(死なない程度の)しながら、自分のやり方を見つけてもらいたいと思っている。